2014年8月7日木曜日

弱った松の土と生物を見直す

「松の葉が枯れてきたけど大丈夫かどうか見てほしい」という依頼があった。

確かに見に行ってみると下の方の葉が多く枯れて行っているのと同時に葉っぱの色もくすんだ色をして弱っているようでした。


写真では分かりづらいが葉の色がくすんでいる




以前にも同じように松が弱っていって枯れてしまった。山でも松枯れが多いから心配ということでした。
一般的には松枯れには薬剤散布という対策しか取られません。

しかし、この松の様子を見ても、葉の色が悪い、養分の吸収がうまくできていない。この木に殺虫剤や殺菌剤は問題を解決することが出来ない

松枯れの対策として以前、バイオ炭という農地の土壌改良などに使う炭の国際的な会議でしょうき足ていた実例であったように炭を仕様することで松が回復するという実例の紹介を聞きました。
http://biochar.jp/activities-japan_pinerevive.html

それ以来何本かの弱った松で試してみましたが、ほぼ枯れかけていたものでも回復しました。

これも植物にあった土を用意して、その植物と共生する菌類などの環境を整えてあげる。
その他の植物でも同じですが、土で暮らす生物を活かすこと。

それによって植物にも、環境にも、生きものにも、結局は人にも良い環境が出来ます。

今回の松は土の表面にたまっていた笹の葉などの有機物と笹を取り除いて、炭と元気な松の根圏の土を混ぜたものを埋め込んで対策しました。

笹が生育。その落ち葉など有機物がたまっている



有機物が堆積。これを取り除く

この松が反応してくれるか、楽しみです。

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