周りを見渡すと、面白い現象がいたるところで起こっているはずですが、意識してみないとなかなか気づかないことが多いです。
土の状態と植物の状態との関係も、よく観察していかないと、何が原因でこの現象が起こっているかというのが分かりにくい事が多々あります。
弱った栗の木が教えてくれること
リビングソイル研究所の事務所の周辺は山に囲まれた場所なのですが、この山の中、取り囲むように栗の木が数本あります。秋の楽しみの一つですが、この栗の木が2本、ものすごく弱ってしまいました。
弱ったのは残念なことですが、弱った原因がはっきりしているので、これは面白いケーススタディだと思って、観察してます。
クルマや機械で踏み固めること
土の状態と植物の状態との関係も、よく観察していかないと、何が原因でこの現象が起こっているかというのが分かりにくい事が多々あります。
弱った栗の木が教えてくれること
リビングソイル研究所の事務所の周辺は山に囲まれた場所なのですが、この山の中、取り囲むように栗の木が数本あります。秋の楽しみの一つですが、この栗の木が2本、ものすごく弱ってしまいました。
弱ったのは残念なことですが、弱った原因がはっきりしているので、これは面白いケーススタディだと思って、観察してます。
弱った2本の栗の木は葉っぱを、ほぼクスサンという毛虫に食べられて見るも無残な姿になっています。
葉を食べる毛虫 |
問題は土の中に
ここで毛虫が栗の木を食べたのが問題なのではなく、この毛虫が大量発生して葉がなくなった栗の木の土の状態が問題でした。
取り囲むようにある栗の木の中には、この弱った木の隣にある栗もあるのですが、毛虫が移動できる距離にあるにもかかわらず、元気な状態を維持しています。
実はこの2本の栗は共通して根にダメージを与えてしまっていました。
写真左にある2本が元気な木 中央にあるのが毛虫被害 |
元々山を切り崩して作られた場所なので、手の付けられない傾斜があります。そこに3本栗の木があるのですが、一本は昨年の大雨の日に土砂崩れで、木がかなりずれて傾いてしまっていました。
他の2本は被害なかったのですが、被害があった栗は葉を出したのですが、あっという間に毛虫に食べられて葉がなくなってしまいました。
クルマや機械で踏み固めること
もう一本の弱った木は、今年からトラックの駐車スペースとして使われていた所。
虫や病気が出るときは何かの原因があると、有機農業では一般的に言われていることです。しかし、なかなか病気や虫の原因を特定することは難しいです。
今回のケースは、栗の木は弱ってしまったけど、実際に最初から、どういう風に葉がなくなっていくか、土がどういう状態になっていたかなど、観察出来た貴重な機会となりました。
原因を診断する
今回のこの出来事から、植物の生育のうまく行っていない所(農地でも、庭でも、公園などでも)には原因があって、その原因を解決出来ないことがよく分かりました。
改めて植物の状態を見て、それが何故起こっているのか?
この診断を的確にできるように、「観察」する目をもっと養っていくことが大切ですね。
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