2013年6月11日火曜日

医者のようなアプローチ

医者のようなアプローチ
土づくりという言葉はどこでも聞くありふれた言葉です。
農業で言うと、様々な方法・農法・○○さん式など色々とあります。

良く質問されることで、
「どれが一番いい方法なのか?」

この質問の回答は難しく、なんて答えたら良いのか悩むところですが、最近は医者のように、という表現を使うと分かりやすいのでは?と思うようになりました。

どんな病気にも効く薬はあるのか?
体調が悪い時に、病院に行って、何も話していないし、診察もしていない状態で、
「この薬を飲んでおいたら大丈夫!どんな病気でも治ります。」
と言われたらどうでしょう?

信用できるでしょうか?

ステップ1:土の状態を診察する
これは土づくりについても言えることです。一概にどういう問題があって、何をどうして行けば良いかということは、土地によって違います。
病気によって原因や対策が違うように、土の状態によって、原因や対策が違ってきます。
以前使っていた人はどういう管理をしていたか、今の状態はどこが問題があるかなど、
病院に行って診察を受けるように、

今の問題はどこなのか?
それは何が原因なのか?
を調べることがまず何より大切です。
まず土の状態を診察することから

ステップ2:原因が分かればそのための対応策を
今の土の状態が分かってどこかに問題があれば、そこでようやく解決策としての「土づくり」の出番です。

「どれが一番良い方法か?」という質問の回答が難しいのは、どの方法でも、土地や気候など様々な条件が違い、悪くなった原因も違うのに、これが答えだということが出来ないからです。
万能の薬はないのと同じだと思います。


土はその上に育つ作物によっても変わります。これはニンニクの根

どういう風に診察すれば良いか?
これは口で説明するのが難しく、いろんな場所を掘ったり、見たり、さわったり、匂いを嗅いだり等など、体験するのが一番大切です。
良い土と悪い土と言っても、元々良かったけど、悪くなった場所。
元々悪かったけど、良くなった場所。など様々です。
似たような土の質のエリアでも、管理の仕方で全く違った状態になるので、悪くなっている原因が違っていることも多々あります。

土づくりの方法を考える前に、一度その土地の診察をしてみてはいかがでしょうか?

ライ麦の根:かなり深くまでびっしり伸びています。


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