2012年9月27日木曜日

町家の土の再生

町家の再生
町家の再生と言っても、建物を直すのではなく、庭を菜園スペースにする。その菜園スペースをより良い土にして始めたいということでやってきました。町家の土の再生です。

すごく狭い一画を
すごく狭い一画で日当たりもそんなに良くない場所ですが、限られた場所を有効に使おうということで、写真の様に草に覆われていたところからスタート。

草に覆われているスペースを

兵庫県立大学の学生グループが土日にやっているカフェ「しょうあん」
環境に関わる学部の学生が多いので、ちょうど良いということで、学生たちに手伝ってもらいながら、説明しながらの作業でした。
こんな狭い庭ですが、事前にどういう感じにするかという予定を立てていたときに、これは環境に関することを勉強している学生には、すごく良いサンプルにと思うほど、様々な要素が詰まっていました。

環境について学べるいい機会
例えば事前に考えていた、学生たちに伝えたかった項目いくつかあげると。

・最初からゆるい傾斜があるため、土壌侵食が起こりやすい状態
・畝(うね)の向きや日当たりなどを考えた配置
・育っていた草などをゴミとして捨てない
・リサイクルしながら土の状態を良くしていく(コンポスト化)
などなど。
草刈り&整備

今回の仕事を通じて、一番印象に残ったことは、事前に草を刈っていた時に、学生の一人が親切にゴミ袋を出してくれた時のことでした。彼からしたら刈った草=ゴミ
ゴミ=ゴミ袋。でしたが、それを渡されたときに、なぜそれが必要なのかわかりませんでした。
「草をリサイクルして土に返そう。」
環境に関わる学部の学生だから、そう思うとばかり思っていましたが、やっぱりそんなことはされていないし、考える機会もないのだと思います。今回はそれを伝えるいい機会。伝わるといいなと思いながらの作業。

菜園づくりのポイント
きれいな庭を作るプロではないので、きれいに庭づくりはできませんが、持続的に土が良くなっていく環境づくりという形でやって行きました。

まず、緩やかな傾斜がついていて排水口に土が流れやすいので、一段だけレンガを組んで防ぎました。それだけでは不十分なのでレンガの際にはホワイトクローバーの種を撒いて根を張らせて安定させる予定です。それ以外のところは、全面大学のキャンパスで出た刈り草を敷きワラのようにして使っています。
むき出しの環境を減らして、状態を少しずつ安定させていきます。
畝の向きも太陽の光の入り方や、水の流れを考えて横向きに。通路には全体に刈り草を敷いています。
ゴミだと思って、捨てられそうになっていた草と同じような草を原材料に作ったコンポストを使うことで、作物がよく育つ環境の準備。草がこんな風に変わるということは驚いていました。
学生たちが野菜の種を撒いて完成
出来上がった畝の上に野菜の種を撒いて出来上がり。一時間ちょっとの作業でしたが、出来上がりは良い感じになりました。


小さな菜園でも
このように、たったこれだけの小さな菜園でも、考えなければならないことは多くあります。一つひとつ、土の状態も、環境も違うので一つの完璧な答えはありませんが、違いがあるから創造的に楽しくできるものなのでしょう。

庭がある方は是非、良い土を作りながら菜園やガーデニングをしてみてください。
出来れば、そこから出る草や葉はリサイクルして使える形を考えてみてください。
環境についての本や、食についての本を読むより、この位でも良いので、小さいガーデンをやってみる方が、食に関して、環境に関して知ることが多いはずです。

庭の土の改良の依頼はこちらまで連絡をください

2 件のコメント:

  1. お元気そうで。私の中野の住まいもこんな感じで、庭に合ったものを植えました。関東はローム層なんで土がやせていたのでみょうがやしそなんかを植えていました。先月から新潟に異動になり、おいしい食べ物をいただいております。機会あればぜひ。濱林

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  2. コメントありがとう。元気です。すごく色々と転々としてるんやね! 

    また行く際はよろしく。関西に来るときは連絡してくださいな

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