2012年4月10日火曜日

化学物質よりもひどいもの

化学肥料や殺虫剤、殺菌剤などは一般的に土の劣化に一番強く結びついていると思われます。

それは確かにつながっていはいますが、それ以上にひどいものが実は身の回りにあります。

いつも話すときに伝えることはこの劣化が目に見えて起こっているということ。この劣化が食べものや水、また生物の多様性やら気候変動にまでつながっているということ。


例えば左の写真は最近ですが、公園の丘のようになっているところ。木の根元の付近がえぐれるように削られていて、そこから水がまとまって流れるようになっています。

世界文化遺産の姫路城周辺のこの場所は木が多く自然な場所というイメージが強いのですが、土はひどく劣化してしまっています。

もっとひどいところは土がほとんどなく石と岩がゴロゴロしている場所すらあります。

例えば殺虫剤を使うのも植物がちゃんと育つように植物を食べに来る虫を殺すためですが、そこには大抵まだ土はあります。

間違えた管理をされていて劣化はしていてもまだある。

そんな場所と比べてもまだひどいのかもしれない日本中こういったどこにでも見られます

桜の木の下の土ですが、こちらもひどく劣化してしまっていてこんな状態。多分20センチは失われてしまっていると思います。(もともと植物に適した土を使ってはないと思いますが)



こういった環境下で育つ植物はこんなふうになっていきます。
パンジー? を植えたところですがものすごく貧弱。苗で植えたのでおそらく苗土以上に根をほとんど張っていない?




楠ですが枯れてました。10数本並んでいる所で楠2本枯れてました。





こんなになくしてしまって、さらに日本のように高低差がある地形。どういう風に保護して再生していけば良いのか。相当難しい状況に今ですらなってしまっているような気がします。


失わないということ。

これをまず徹底的にやっていかないと農地でも公園でもどこででも失ってしまったのはいくらテクノロジーが発達しても回復させることは今のところできそうにないです。


もちろん食べものがこんな貧弱な成長しかしなければ味・栄養価・収穫量。全てがダメになっていきます。







追加:
少し前になってしまいましたが話を聞いてくれた方がブログで身の回りを見渡して色々と感じたことを書いてくれました。

こういうふうに普段の生活や食べものに土の劣化が密接につながっていて


追加2:
こちらも身近にあるゴミとして捨てられるものを使うだけで土を再生する事ができるというアイデア。簡単&エネルギーは少なくてすむリサイクル。

2 件のコメント:

  1. わー、私の記事紹介して下さって有難うございます!

    あれを機に、色々と身の回りのことを見直しています。

    野菜の購入先も物色中です。やっぱり土作りに真剣に取り組んでいる農家さんの作ったものを食べたいと思うので。
    選ぶに当たっては、この西山さんのブログの「リンク」を参考にさせてもらいましたよ!

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  2. それは嬉しいです。
    リンクは近隣の友達の農家のHPです。

    参考にしてもらえて嬉しいです。
    野菜色々と探してみてください。 ちゃんとやってる人は年々味など色々と良くなっていくと思うのでそれも楽しみなことになりますね~これから

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