2012年4月4日水曜日

土の再生と炭

使い古した炭が庭から出てきた。それに菌糸が細かい穴に入り込んでいた。





炭の複雑な構造のこの穴には有機物なくエサがない微生物はあまり生息できないと言われていて有益に働く菌などが繁殖しやすい環境になると言われてます。



なるほどたしかにこうやって実際に見てみるとそのように見えます。

ただ大きすぎる炭を入れてたので全体に絡まるほど。とまでは行かなかったのでやはり小さめの方が良さそうな感じがしました。



炭の使用による土の機能の改善は他の国から見るとかなり注目の新技術。

日本では昔から炭焼きして使ってきた歴史というアドバンテージがあるので炭による土の再生における多方面の実践経験値が集まってくると面白いと思うんですが、まだまだ一個人が使って良かったというような感じでこれを集約できればかなりのものが出来るのではないかと思います

以前にも取り上げたアマゾン川流域のテラ・プレタ(Terra Preta)の発見後、テラプレタを数千年前の人々が築いた秘訣は炭なのでは?ということで注目を集めています。


写真など見せれる機会があるときはよく使うのですが、熱帯雨林の気候下での土の環境はかなりデリケートなものになります。土を保護する森林を切り開くと劣化が急激になってしまうのですが、その環境下で右側のようなテラ・プレタと呼ばれる環境を人が作ってきた。



昔の人が今を生きる人たちに食べものが育つ肥沃な土を残してくれたといういい例。
今の私たちの管理は右側の写真から左側の写真へと劣化を進めてます。

搾取型ということも言われますが、的を射た表現なのかもしれません。

炭だけでテラ・プレタはできないと思うのですが、中核にはあるのではないかと思います

炭に関してこれから使ってこんな感じにと言った現場も色々と見てみたいものです
水質浄化などにも使われるし二酸化炭素の隔離などメリット多いが、失われつつある? 伝統的な技術としての炭の使い方などもかなり面白そうなところ



追伸
農業用に使う炭としてバイオ炭(Biochar)とも呼ばれています。興味があれば調べてみてください。

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