2012年4月2日月曜日

今後の取り組み

ずいぶん時間が開いてしまいましたが3月のイベントなどを振り返って3月中色々とイベントに出て色々と勉強になりました。


神戸の岡本はなぜか環境や社会貢献的な活動をしてる店や人が多いのですが、そこで約1ヶ月ほどに渡ってそんな活動をしてる人たちの各種イベントがあるのですが、そのプログラムの一つとして参加してきました。




参加してくれた方々がいろんなことに取り組まれてる方々だったのでなかなか良いイベントとなりました。 なぜか農地や自然が遠い都市であるはずの神戸のほうが自然保護や環境に関する活動に対して熱意があるようなそんな気がします。
会場のミドリカフェの店主の内田さんとも前からそんな神戸で実際に土を良くしていく活動をする場所を色々と探しているのですが、なかなかすぐには見つからず。

岡本周辺でしたいなと思っていること一つは街中で農地が少ないのでみんなで使う公園やみんなが普段見ているような街路樹や桜並木などあればそういった場所の土を良くするようなことが出来ればなと考えています。 神戸周辺で出るみどりの廃棄物を使ってが街中でやるならベストでしょうか。

そういったことが出来る拠点が出来ればいろんな形で実際に土の再生のワークショップ等やっていこうと思ってます。


丹波の農地めぐり
ミドリカフェの内田さんから、店で使う野菜を卸している井上農園の井上さんと土のことについての相談があるということで一緒に丹波へ行って来ました。

今回は育苗用の土の相談がメインとでしたが育苗用はこれを使ったら完璧というのは一つではないので色々と試してというのがいいので答えはないんですが、今使っているものの改良やら来年以降。コンポスト素材を探すか育ててもらってそれで自給。という形でどうかなと思い提案を。


内田さんが帰ったあとも井上さんと色々と話をしていたのですがやはり感じることは現状の日本の「有機農業」の土に関するところの基本がないんだなということ。

政府が規制を作ったり有機JASの整備をする前にこの基本のところを取り戻してからでなければ制度が上手く機能しない。

他の国のオーガニックファーミングを見ても土がベースというのはどこも同じ。

土を再生させるということをベースに置かなければ良い作物が育つ環境を作れない。




上の写真の土のところを改善せず、化学物質なしで良い作物が取れればということだけであれば長期的に上手くいかないし、年々良くしていく環境にならない。



有機農業の基礎技術というこの本を訳している中村英司さんがこの本のあとがきで書いていた言葉は確かにと思えた。他にも「生きている土壌」などすごく良い本を翻訳されてる彼が1997年当時、書いていたことだけども現在でも同じことが言えると思う。その中の一文にあったのは

有機農業では、輪作と混作、また緑肥の導入が重要な技術である。日本ではついこの間まで田畑輪換などの輪作、さらには種々の混作も見られたが、この技術の有機農業としての技術的再展開はまだ見られない。
有機農業の基本技術 カトリーヌ・ドゥ・シルギューイ著
日本語で書かれた有機農業の書物 中村英司氏より引用 

さらに加えると堆肥は使うが、ちゃんと作ったコンポストではなく家畜ふんを発酵させた?堆肥が多くちゃんとしたコンポストを作ってという人も少ないので基本技術が普及していないのかもしれない。

例を上げればオーストラリアの農家のところへ行くと大抵コンポストの山を自慢される。うちのレシピはこうで、こんな感じで作っていると。
ここは草をベースにしたコンポストを作っていたけどバスの中でマイクを使って見てくれと自慢していた。オーストラリア

日本ではなかなかそういったものを見る機会も自慢される機会も少ない。
緑肥やカバークロップも有効に使ってる人は少ない。

ということで基本をちゃんとやっていくということがかなり大切で、まだまだそれはこれから築いていくところと行った感じなのかもしれない。

こういったことを有機農家、自然農法家が集まって勉強する場と実際にやっている農場に行って学ぶ機会が必要だと以前から常に思う。

井上さんとも縁ができたのでこれから丹波の彼のところも中心に土の再生と基本の普及に関することが出来ればと考えています。


つづく


追伸:
2月28日の取り組みが神戸新聞に掲載されました。


ただ、現状を批判するだけでなく、こういった小さな取り組みから基本となる土の再生に取り組んで手を汚しながら動いていくことが何より大切

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