2011年12月23日金曜日

自分の土を知るから始める

いつも話のあとに具体的に知りたいという声があるのですがようやくそれが少し形に出来ました。

12月11日のワークショップの翌週、17日にたつののただまき農園、みぎた農園に協力してもらって農地を使っての実際にワークショップをやってきました。




具体的にどうやってやるかの前に、まずやらないといけないと思うことが、良くしたい場所の現状を知ること。自分の所を知ってからでなければ対応の仕方も分からないのでまずここからスタートです。

普段から農業で土に接していてもじっくり見ることが少ない土。
見るときの参考にノーザンリバーソイルヘルスカードを使っています
ただぼーっと見ているだけでは分かりづらいですが、指標があれば分かりやすくなります。
オーストラリアのオーガニック農家が集まってつくったこのカードはかなり優れもので、普通、お金を払って見る土壌分析の数字(主にミネラル類)は見ることができませんが、それと同じか時にそれ以上に大切になる物理的な面、生物的な面を十分知ることができます。

土壌分析でいくら良い数字が出ても、それだけで良い作物は育つ環境とは言えません。
3本足のスツールでの例えがわかりやすいのですが、ミネラルやpH、CECなど栄養的な面は当然重要です。
しかしそれは足の一本であり、一本だけではちゃんと座れるイスとは言えません。

3本の足には

1、化学的(ミネラル、pH、CECなど)
2、物理的(土壌構造や排水性、通気性など)
3,生物的(土壌生物やフードウェブ、共生生物など)

3つ全てが必要ですが、通常、土壌分析では1,化学的側面しか見えません。

残りの2つは数字化しにくいですが、誰でも自分の五感を使って確認することができます。(微生物類は見えませんが)

ノーザンリバーソイルヘルスカードは10項目のテストで野菜用の土の指標になっています。

1、土の生きものの多様性
2、グラウンドカバー
3、深度計
4、透水計
5、根の生長具合
6、土の構造
7、集合体の安定度
8、ミミズ
9、pH
10、葉の色


これらの10項目を確認して数字化して、どこを改善すれば良いかを確認します。
数字が高い状態を作るということは植物がストレスなく生育出来る環境になったということです。

他所との競争ではなく自分のところの土が良い状態に変わっていくためには生きものが多様性に富んでいて、土は植物か、マルチ(プラスチックのは×)でカバーされており、耕盤層などがなく根がしっかり深くまで生長でき、水はけは良く、通気性の良い土壌構造で、微生物などによるできる団粒の安定度が高く、ミミズが多く、pHも適正な数字で野菜の葉の色も良い色で問題なく成長できている。

全部を年々より良く改良していく事が出来れば土は見違えるように変わっていきます。

プラスで土壌分析でミネラルの状態などを確認して不足しているモノをしっかり補っていける形が出来上がれば、ほとんどの植物がストレスなく(害虫や病気などなく)育つ環境になったといえると思います。




17日はこのテストをメインに、その数字を具体的に良くしていくベーシックな方法を簡単に説明しました。

1,コンポスト
2,カバークロップ&緑肥
3,有機物を使ったマルチ
4,コンポストティー

こっちは説明に時間がかかりすぎ、一つ一つを説明するにはもっと時間を使わないと無理で、1日では厳しいかもしれないと思ってます。

来年には何回かのコースのように 土の再生塾みたいなものをやろうかと考えてます。
ただ知るだけではなく自分で具体的な改良案を考えて身近なものを活かせる用になるようなサポートが出来ればなと思ってます。



基本的な土の監査はまず土の状態の変化をモニターしていくことがなにより重要です。不幸なことに現在、土壌診断の根幹をなしているのは栄養のレベル(P,K,Ca,Mg…など)だけであり土のバイオロジーとフィジカルについてなんの情報も提供してくれません。大多数の農家が土の生きものや物理的な構造を欠かすことができないのは理解しています。それに加え、それらの真の価値を理解し、どのように土の管理や生産性に影響を与えているかを考えていく必要があります。土の健康を評価する新しい技術を採用することはこれからの時代欠かすことができない
National (USA) Sustainable Agriculture Information Service http://attra.ncat.org

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