2011年12月19日月曜日

土の再生の取り組み

11月頃から新しい取り組みも幾つか始まった。
11月9日は日本栄養専門学校、みかしほ学園の栄養科の1年生の学生に栄養と土というテーマでスライドを使って話をしました。
約80人の学生たちで、話は農業についてと聞いてたようだったので、最初に農業に興味がある人手を挙げてくださいと聞いてみたら手が上がったのは2人だけ。

今までは興味ある人対象にして話をしたけど、この時は始めてアウェイのような環境下。学生が興味を持ってくれるかどうか分からなかったけども、話を始めたらちゃんと聞いてくれてる子の方が圧倒的に多かった。

やっぱり毎日の生活に関わる食のこと。普段の生活と関連付けて話をしたら分かりやすいんだろうと思う。話だけでなく、定期的に何か継続して土に触れる機会を作っていければと思ってます。



伊勢小学校
林田の伊勢小学校でも来年からやるための準備を今年のうちに始めました。
これまで購入資材をかなりの金額買っていたのをひとまずストップして学校内の資源のリサイクルを行いながら土を良くしていくという方向にしてもらいました。

授業の一環でこういう事をしている小学校は多いとは思いますが、もったいないのが学校内で出たものは捨てて、他所からよく分からないものを買ってきて使うということ。

土を良くしていくことで一番大事だと思うことは、身近なものを土を再生させるために活かすこと。コストがかからず、長期的に土を良くしていくことがこれだけでも十分できます。
子供たちにはカバークロップとして小麦、ライ麦、ヘアリーベッチなどをミックスして撒いてもらいました。栽培はまた来年から。それまではカバークロップと草やら落ち葉のマルチで土を良くしていくだけ。

子供には話するより実際に見て、触ってのほうが伝わるということ。この時の学びです





日本熊森協会 自然農塾
自然環境とつなげて土を考えること。これから来年に向けてしっかりやっていきたいところです。森、山、川、などの自然保護と土とは切っても切り離せないものです。

先日、姫路でのイベントで熊森協会の代表の森山さんの話や山の話を聞いて、さっそく連絡とって西宮の事務所まで足を運んで、森と土を一緖に考えてもらえるように話をしてきました。

それからの流れで日本熊森協会がしている熊森自然農塾に講師として招かれ兵庫県の但東町へ行って来ました。



ツキノワグマの生息するところということで、片道2時間半かけて月に何度も通っているそうです。熊が生きていける環境と言うことはそれだけ森の生態系が豊かで森や山自体の環境が良いということという事で、シンボルとしての熊の保護を訴えているのですが、現状自然保護< 経済ということで話を聞いていると自然軽視はどこも一緖なんだなと思います。

ここの周辺も杉植林でかなり酷い緑の砂漠状態でした。土砂崩れも多く起きているようです。山といえば、木を植えるということばかり先行しますがもちろん土とのつながりは深く土が無くなれば植物が育たない環境になってしまいます。山の環境での土の保護+再生もこれからのテーマの1つ。            

田んぼのみでしたが川口由一さんの自然農をモデルにしているのだそうです。
参加者の方はみんなそれぞれ思いのある方ばかりで話も熱心に聞いてくれていました。
それとここで1つ思ったのがやはりいくらいいやり方をモデルにしても現状の違いや環境の違いを考えなければ良い米や野菜などは育てるのが難しいということ。

この田んぼは排水が悪すぎてカラスノエンドウなどが育っていましたが排水の悪さで葉が黄化してしまっていて、セリの生育も悪かったため、川口さんのいう亡き骸の層がうまく形成されない状態にあったので、それを改善して行かないと来年やその次の栽培が難しくなると思ったので、その問題を解決してから出来ればやってみては?ということをお勧めしておきました。遠いので出来るのかどうか。

収量にもバラツキがあるそうで、来年は獣害もなく、良い米がしっかり収穫できるようにしてもらいたいです。

くまもりNewsより 12月4日自然農塾・収穫祭

来年以降、取り組みをもっと増やして色んな所の土の再生に協力して、より良い状態を増やしていきたいです。

1人で農家としてやったら、1haかもしれないですが、数十人の人たちと協力すれば数十haもちろんそれ以上の相乗効果が出ていくはず。 

いつもアドバイスをくれるオーストラリアの農家の友人から常に言われること
Gets your hands duty!

自分でできること、やるべきこともやりながら、少しずつ前進していこうと思います。


ようやく事務所に看板が

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