先日リンゴ園でのリンゴ狩りのイベントがあったので行って来ました。考えてみたらリンゴ栽培してるところへは初めて行ったんだけども、やっぱり色んな所へ行っておくべきだなと思った。
特にリンゴが特殊なわけでなく、土を良くしてというのはそんなに変わらないのだけど、育てる環境や現状どういう風に管理しているのかなど、自分の目で見て、話を聞いて、実際に触ったり、歩いたりしてみないと分からないこといっぱいあるから、農薬を使ってるから。といって行かないのは良くない用に思えた。
リンゴの木とその後ろに山が
環境はこのような所。斜面での栽培でしたが棚田のようにしてあるところを使っていました。山は見れば分かるように杉植林率がものすごく高く、土砂崩れもかなりの規模で起こったよう。ホントは自然環境は豊かなはずのこんな所までこういう状態なのはやっぱり残念。
リンゴの木は肥料化学肥料をそんな使わず、育ててるそうだけども、土壌侵食はかなり深刻な状態だった。15センチ~20センチほどは木の周りでも侵食されて表土が失われていた。
こんな感じの傾斜地でまず考えないと行けないことは土壌侵食を防ぐということ。
肥料でも栄養でも何でもなくまず侵食を防ぐ事をしないといいリンゴをずっと栽培し続けることは無理なはず。
果樹の栽培面積もひろいオーストラリア。土の管理は日本とは全然違って良いけども、やっぱり昔に植えられた収穫量を多くあげようとするスタイルのところの管理はかなり難しく、大変な問題だった。侵食を止める術はあっても一気に全部は難しい。
例えばマカデミア。オーストラリア原産で世界がマーケットで売れるし儲かる。栽培する人は多いのだけども30年程前に植えた人たちは表土の侵食なんて考えていなかったから密植。そうすると今、真っ暗なマカデミアの森に。
この真っ暗さが問題で、傾斜がついてる丘が多い地方でこの管理。真っ暗で光が当たらないから草も生えない。雨がまとまって降ったら水が表面を流れ、土も一緖に流されてしまう。
対照的にかなり明るい落葉広葉樹の森↓
上の写真程も真っ暗な状態だと表土の侵食を止めるのは難しいというか不可能に近い。
木を間引きするように切っていくしかなけど、ナッツができる木を切るという決断をするのは難しいようでこういうマカデミアファーマーが多かった。 慣行の人の農地を買ってオーガニックでやる難しさの一つだなと改めて思う。
昔の人達が利益を考えて植えた結果が今の人たちの問題に。こういうことを増やさないようにしていかないといけない。
このリンゴ園だけでなく、侵食は見えないスピードで被害をもたらしてる所が農地も、森林でも多いのでなんとか減らして行かないと行けないかなり大きな問題。
例えばマウンドをつくって植えてあるリンゴの木。これはまだ植えてそんな時間が立ってない若い木だけども、このマウンドを見ても段々この盛り上がりが減ってきてるのが分かる。
表土の流出を止めるのは森林管理も農地の管理も最低条件として必須。棚田や水田などの昔からの技術は素晴らしいけども、今の時代の農地管理にはまず最低条件で必要だと思う。
肥料がどうこう、耕す機械がどうこう
そんな話はよく聞こえてくるけどもそういう土の話は殆ど聞かない。
オーガニックのリンゴは日本でほとんど存在しないようで、ナチュラルハウスで売っていたリンゴのPOPを見るとJASとって出荷してる人3人?
他の国では普通に変えるオーガニック(有機)リンゴ
日本でも普通に買えるようにするためにできることまだまだあるはず。
奇跡でなく、リンゴの無農薬栽培を普通に近づけていくのはこれからやりたいこと
そういう方向へ向けていこう!
それと気になったのはリンゴ園を運営する代表の方の言葉。
- こんな自然環境豊かなところなのに小鳥の鳴き声が全然聞こえない。
- 水が澄んで綺麗に見えるのに魚が一匹も見えない
- 温暖化の影響か、木の葉の色づきがおかしい
こんな問題は問題として扱われてもいないけど、大変な問題なんだろう。
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