2011年11月3日木曜日

地球温暖化への解決策-土-

地球温暖化は懐疑派の人もいくらかいるようですが、自然に接しながら生きている人は感じる事ができる程進んでいるのは間違いないだろう。

昔は真夏でも30℃程度までしか気温が上がらなかったのに、今ではそれが35℃までは普通にあがる。これは何も兵庫だけじゃなく、近隣の地域全域かもしれない。

温暖化だけではなく気候変動全体としてもかなり起こっているんだろうと思う。

  • 夏の雷雨を伴った夕立はめっぽう少なくなった
  • 朝露が殆どなくなった


こういった事も、都市に暮らしていたり、昔との比較ができなければ分からないことだけども、いろんな場所で昔から自然に接していたら感じる違いで、昔は食べものを育てるときに水の心配をしなくても夕立や朝露である程度補給できていたのに、今ではそれが期待できなくなってきているようにも思う。


地球温暖化や気候変動に関して、それが起こっているという事はメディア等でもたまには報道されたりするだろうから、耳にすることはあるかもしれないけど、それに対する回答としてどんな解決策があって、今私達に何が出来るのかということに関してはあまり言われないし、あったとしても大きすぎて、または普段の生活とはかけ離れすぎて、何も出来ないという場合が多いんではないか。

一般的にすぐに取り組めるものとして、アメリカの元大統領のアル・ゴアが「不都合な真実」という映画のエンドロールで言っていたことの一つが電球を効率の良いものに変えるということがあった。

その映画を見て、問題の大きさをすごく感じたというマイケル・ポーランという食に関わる本を書いている著名なジャーナリストがコメントしていたことだが、彼は不都合な真実を見て問題の大きさを痛感した後にそのエンドロールでやる気を削がれたというようなことを言っていた。

こんなに大きな問題であるのにかかわらず私達が今出来ることが電球を変えるという小さいことであり、電球を変えることで、どれだけの意味があるのか分からない事だったからだそうだが、確かに電球を変えることは難しくないけど、それがどれだけ地球温暖化の解決に向けて変化が起こっているのかはわかりにくいかもしれない。

こういう小さい変化を起こして、積み重ねていくことも大事だと思うし、そういったことの組み合わせも大事だと思うけど、なんか少し小さい感はあるかな…

そんな中、農業による地球温暖化や気候変動の解決策はそんなに報道されていないような気がするし、日本では言われていないような気がする。
でも農業によるそれらの問題への解決策は大きな影響を与えることもできる。

簡単に言えばいいやり方をすれば、問題解決へのプラスの効果をあげることはできるし、悪いやり方をすればマイナスの影響をおよぼすこともできるということだ。

これはただ農薬や化学肥料を使わなければ+になるというものでもない。
毒物をマイナスすれば確かに環境への影響もあるだろうが、それが持続可能でかつプラスの大きなものにしていくことが大事だと思う。

プラスの大きなものを築いていくためにできることに、「土の再生」がある。
土を良くしていくことはただ美味しい食べ物を育てるという事以上のものがある。もちろん農地だけでなく公園や山や森、至る所でこれは共通して言えることで、もっと考えなければいけないことなんだけども、土は以外にも二酸化炭素を隔離する機能としてはものすごく高いものを持っている。

以外にもバイオマス+大気中の量よりも土に蓄えられている炭素量の方が大きい。これは管理の仕方次第で下がることもあるし、上がることもある。

この機能を左右するのが植物が行う光合成。これはキーとなる所。

土の炭素量を1%世界中で増やすだけでももの凄い量の炭素が土の中に残されることになる。詳しく書くと長くなるんだけども光合成を常に行えるような環境にしておくことはかなり大事。

今太陽光を未来のエネルギーにと盛んに言われているけど、それは電気などのエネルギーの方にだけでなく、農業や林業または公園や森、山の管理でも大事になる。

ソーラーパネルの用に太陽のエネルギーを使った土の再生を行いながらの農業(やその他の自然に関わること)において大事になることはいくつかある。どれかが大事なのではなく、どれもやること、組み合わせてやることが一番大事だと思う。

私達ができること

  • 出来る限り土の表面を常緑に保つ(むき出しにしない)
  • コンポストづくり
  • 刈草や、落ち葉、木や竹など自然の素材を使って土の表面をカバーする
  • 輪作や休耕の際にカバークロップを
  • カバークロップや緑肥を導入。
  • コンパニオンプランツや混作を取り入れる 

などなど
植物素材による土のカバー(オーストラリア)



こういった良いことが農地でされた所で、正直今は誰からも評価されないかもしれない。特に経済的に評価されることはないかも。

でもいまやることは確実に次の世代に良い環境を残していけることにつながるし他のどの業界の人よりも大きな+の効果を生むことができる。今は評価低くても、評価の基準がエネルギーレスな時代の基準になれば、評価されることは間違い無いのではと思う。

評価云々以前にこれから私達が生きていく上で良い環境を作っていくのは自分たちにも当然大事であるし、子供がいれば子供達の暮らしを考えると当然必須でもある。
土の再生という視点から地球温暖化や気候変動に貢献していく形、地元から築いていきたい。

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