卵は卵。どう育っても、見た目が茶色い殻か、白い殻か程度の違いしか見た目には見えず、卵のパックの表面には良いイメージの言葉が並んでいます
各種栄養素の強化について
おいしさなど味を強調する数々の言葉
清潔な環境で育ったようなイメージの卵の写真や鶏の写真
サルモネラワクチン接種済みなど各種の薬物対策
映画フードインクより
タイソン社と契約している農場の鶏舎のひとつ
聞いたことがあるかもしれませんが、一般的に今の大規模の養鶏場は、おそらく5世代も前の先祖が見たら違いに驚くほどの違いがあるでしょう。
上の写真はアメリカの鶏舎で日本のものとは形が違っていますが、基本はほとんど同じで窓なしの狭いところに押し込められエサを食べて卵をだけの機械のような生活の毎日。
日本の最新の鶏舎は10万羽を飼える8階建ての高層マンションが主流になりつつあるそうですが、部屋はというと、人間で言うと4畳半に10人。のような密集状態の部屋をあてがわれ、同じくエサを食べて卵を生むだけの機械のような毎日。
食べてるエサが良いか悪いかというともちろん遺伝子組み換えの混じったコーンや大豆などが主体の現代的な栄養バランスを考えた食生活
さて、こっちの写真は家庭でやっている小規模のフリーレンジ(放し飼い)の養鶏。
エサはというと庭を駆けまわって自分で牧草や虫などを主体に食べる生活(30から50%程度のエサは与える)鶏は庭を走り回り自分で好きなモノを食べて生活。
卵とひとことで言ってもこの2つの違いはどのくらい大きいんでしょうか。イメージではなんとなくありますが、数字で見るとどうだろうというのを調査した団体があったのでそれを紹介します
一番上のグレーの枠は普通のスーパーで売ってる卵(アメリカ)
次の水色のラインのところはフリーレンジ(放し飼い)の卵の平均
それ以下はいくつかの農場のサンプルのデータ
各農家違いはありますが上の2つを比べてみると
- 3分の1のコレステロール
- 4分の1の飽和脂肪酸
- 162%多いビタミンA
- 300%多いビタミンE
- 700%多いベータカロチン
- 2100%多いオメガ3脂肪酸
少しの栄養素の調査だけどこれだけ違う。それ以外の見えない栄養素はどうなのか。こんな栄養素の少ない卵を毎日食べててこれで完全栄養食品と言えるんだろうか。
それ以前に卵がこれだけ違っていたら人間の中に入る物、人間のカラダを作っているものもちがっているのでは? 色々と考えてしまいますが、同じ食べるならできるだけいいものを食べれるようになりたいです
フリーレンジが日本でも増えれば良いのにと思ってしまいます
完全栄養食品と言われていても果たして本当にそうなのか?
完全な死角となっていて、専門家が機器を使わなければ見えないこの栄養という安心も足元がぐらついてきているんではないでしょうか
追記: 卵の黄身の色について
オレンジ色の黄身はおかしいというのが日本の自然養鶏では一般的ですが、鶏は放し飼いで草がたっぷりあるような所で育つと黄身がオレンジ色になります。
左:牧草育ちの卵
中央:有機卵
右:スーパーの卵
全てアメリカの例
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上の数字は全て牧草の上で育った鶏の卵の栄養でした。 面積や法律など難しい点もあるのかもしれませんが、健康な鶏⇛健康な卵と続くこの形にさらに健康な土⇛健康な植物や生きもの。を加えることがこれから大切になって行くように思います。
家で飼っている鶏の卵:上の写真では真ん中くらいの色 |
鶏が自分で食べものを獲得するか。
人間が与えるものを食べるだけか
の違いによると思います。このパラダイムの違いは小さいようでかなり大きいのではないでしょうか。
鶏が欲しい物を自分で探して必要なものを食べる。
美味しい卵を追求して良い土の環境が増えていくと良いなと思います。
家で飼っている鶏の卵ですが、牧草地で放し飼いではなく、コンポストをつくってる所で放しているのでそれほど十分に草をたべていないせいか、少し色は薄いですが、やはり色は濃くなるようです。
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