2011年2月27日日曜日

死のゾーン

水の汚染で、死のゾーンと言われる場所が世界各地に400カ所以上に広がっているようです。

これに貢献しているのが農業。

チッ素。リンの過剰投与によるものが原因と言われています。

その内、
○化学肥料によるもの 57%
○家畜糞によるもの  43%
程度だということが言われています。

有機物であっても問題があるということです。

日本のように狭い国で大量の家畜の肥育。チッ素肥料の多量投与は地下水の汚染。そしてそれが流れ込む川の汚染につながります。

過剰なチッ素が引き起こすのは藻の大量繁殖。藻が水の表面を覆い、酸素を使うため水中の酸素濃度が低くなり、水中生物が死滅する。何も生きることができなくなる
というのが死のゾーンと言われてるもの。
日本でも多く存在してる問題です

The Observer on Sunday Dead Zone




池も同じように鶏舎、牛舎などが近くにある場合は多くの池が藻に覆われ、昔は豊富にとれていたレンコンもとれなくなるような状態になっています。


改善していくためには使う量をコントロールしていくことが何より大切です。



その解決策として堆肥づくりがありますが、ほとんどの日本の堆肥づくりは家畜糞処理でしかなく、メインが家畜糞。
そういう作り方をした場合、
2週間でアンモニア態のチッ素が約80%が失われ。
約50%の硝酸態チッ素が失われるそうです。

結局は汚染につながる。
解決策は「土のカイゼン」に有効に使えるようにする。

チッ素も家畜糞も悪者扱いされる場合が多くありますが、使い方が悪いだけで有効に使えば何の問題もなく、土を改良していくことができるようになります。

僕自身もいまの畜産廃棄物としての家畜糞はできるだけ使いたくないのですが、処理とあわせて使い方を変えていくことで有効に使えるようにしていく必要があると思っているので、今後の課題のひとつです。




次回はチッ素と家畜糞について

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