2010年9月30日木曜日

未来の食卓

なぜ農が大切かということは誰もがわかってると思います。
意識的にしろ無意識にしろ。スーパーですら、あれだけ扱うのが面倒な生鮮食品を一番まえに置くということはどういう加工しているにしても大切だということがわかってるんでしょう。

今いろんな農のかたちが提案されていて、工場で土なしので栽培をしてみたり、それに太陽光に替わる電気を使ってみたり色々と未来のためと言いながら試してるみたいですが、それが未来につながるかどうかは?? 

研究段階のことなんでしょうね。
結果は10年20年先に明確に出てるでしょう。工場を作って、その中での生産は今の資源やエネルギーがあればこそできるもんであって、もしそれがなくなったら(もし石油がなくなったら)出来るのかどうかは??

それにどんな工場でも耐久性の問題で1000年も2000年も続きません。
結局は大量の廃棄物を作ってるようなもんで、経済的であっても、未来の為になるかというとどうだかわからないところでしょう。

僕が農に、その中でも土づくりに一番重きをおいてるのは、それが未来につながっていくものだからです。
資源がなくなろうがエネルギーが枯渇しようが良い土は残っていきます。農地の土を良くしていくことは時間がかかってもこの先100年、200年後を生きる子供たちの食べ物を育めるようにしているということにもつながります。

今の農は5つの要素で主に行われてると思ってます。
それは
  1. 窒素
  2. リン
  3. カリウム
  4. 石灰での酸性の中和
  5. 硬くなった土を耕す

慣行農でも、有機農でも大体考えられていることはこの5要素
化成肥料や未熟な有機肥料(家畜糞など)を使うことでもともと酸性
土壌の土をより酸性に傾けたのを強制的に中和して強アルカリの石灰を
使うことで中和。強アルカリで生き物が生きれな環境になるから土が固まるのを
耕して空気を入れる。


こういう農をしていたら土はよくなるどころか大体悪くなってるところの方が
圧倒的に多いです。

だから野菜も栄養価が数分の1から10分の1程度しか栄養が含まれないものになって
もともと体力があった日本人も最近は疲れやすかったり、体力が落ちてる。
体格は良くなってるはずなのに小学生の身体能力は落ちてきている。

野菜も家畜も見た目はよく出来ていて昔と一緒でも味も栄養価も違う。
サイズだけが同じ。というような現状。

最近見てたドキュメンタリー映画のFood Inc(フードインク)よりキャプチャ画像ですが

1950年の鶏と2008年の鶏がどの位違うかといういい例でしょう。

これは生後33日後

1950年だと70日でもこれだけしか大きくなっていません。2008年の鶏は48日でこんなに太ってます。

胸肉もこれだけ違うそうです。肉を大量に取れるようになってきてるんでしょうね。


便利でいいように見えても今の子供達と一緒で、成人病と言われたものが子供に増えたり、糖尿病が増えたりしている現状や体格が良くなっているのに、体力が落ちてきているのは鶏と同じで大きくなるような食生活をしているからなんでしょうね。

ちなみにアメリカの一部かもしれませんが、子供の3人に1人位が糖尿病になっているということだそうです。
日本はまだましでしょうが、20年後は同じような現状かもしれませんね。大体アメリカのあとを付いていくというのが何でも一緒なので。



食べ物はほとんどが土から育ってます。この上の鶏だったら
1950年だったら、食べてるものは
地元で育った農作物や残飯などでしょう。虫なども食べてたはず。
2008年の方は完全にとうもろこしと大豆が主食。それに両方共に遺伝子組換え。

その食べ物も両方土が作ってくれてます。
肉食をしててもその肉が食べてるものは大体が植物。植物は土が育む。

その土が痩せてきていて、栄養は窒素・リン・カリの3大栄養素のみを与えられた
メタボな土。

農薬を使わないと収穫ができないほどに痩せてしまってます。

今の農は100年後の子供たちを搾取してるようなものだから、
土づくりは大切じゃないかと思ってやっています。


健康とか、病気とか。ものすごく気にする時代。健康には誰もが気を使ってるのに食べるものはジャンクフードでテレビ等で宣伝されている栄養補助食品や健康食品にお金を使う。
それもいいけど、それ以上に食べる物の質にこだわるのはもっと大切じゃないでしょうか。何より旨いものを食べることができますしね。

今度未来の食卓という映画の姫路での上映会があります。DVD以外に見れる機会少ないと思うので見たことがなければぜひ。テレビの健康番組なんかよりよっぽど現状がわかるし、未来につながるんじゃないかと想います。


この映画は面白い題材なので近くの方はぜひ。

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2010.11.21(日)
午前の部11:00〜
午後の部14:00〜

開場は「花の北 大ホール」野里駅前です。
【花の北市民広場 大ホール】
〒670-0806 姫路市増位新町2丁目12
http://www.himeji-city.info/hananokita/6itizu/itizu.htm

※駐車場に限りがありますので、なるべく公共交通機関をご利用ください。

前売りチケット500円。当日800円
チケットのお問い合わせは僕にでもいいですし、売ってる協力販売店まで

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詳しくはこちら↓


2 件のコメント:

  1. うちの鶏はずっと1950年やね。

    市販の肉をみるたびに、どうやったらこんなに
    大きくできるのか疑問&ちょっとこわくなります。

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  2. まきさん

    こんばんは~。

    確かにこういうデブな鶏見たことなしですね笑

    いっぱいとうもろこしと大豆をあげるのが秘訣じゃないですか
    それも遺伝子組換えのを。 

    1950年のばかりになればいいけど今の人食べれないかもですね硬くてどんなもんなのかまた今度寄りますので分けてくださいな

    食べれないけど(両親にでも食べさせてみようと思って)

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