これらの被害も農作物の被害と同じように虫や病原菌によるものだと言われていますが、果たしてそのとおりなんでしょうか。
生えている環境が変わってきているということも言えるんじゃないかと思います。
虫や病原菌とされているものは自然界の検閲官である。アルバート・ハワードらは言っていました。確かに良い栽培をした場合、虫は来ないということを考えると間違いないんでしょう。
生物の集団にはエネルギーの循環の視点で見ると3つにまとめられます。
- 生産者である植物
- 消費者である動物
- 分解・還元者である微生物
こう考えると、松の場合も虫が悪いのではなく、その環境が変わってきただけ。環境が変わってきて不要になったものを分解・還元しているだけなんじゃないでしょうか。そもそも松がどこにでもある環境はいいかどうかと言われるとそうではないようです。
潜在自然植生の研究をしてこられた宮脇昭先生によると、日本の大半はもともと照葉樹林という常緑広葉樹。松、杉、ヒノキ、または落葉樹の雑木林も正しい自然な状態ではないそうです。シイノキ・カシの木・タブノキなどの常緑広葉樹こそ最も強く、本物の自然の状態だそうです。
潜在自然植生のことを考えると農業は全く反することをしていますが、本当の自然環境から学ぶことは色々と大きいと思うので出来る限り自然に逆らわない農業をする必要がありますね。
どういう風に応用していけばいいか難しいですが、自然には答えが無いのでそれに近いものを探し続けて学び続けないといけないですね。
紀元前のプラトンの時代でもすでに土が侵食されていたようです。これを止める農でないと同じことを繰り返しているだけになってるかもしれないですね。
かつて富みし土地にて今日残存するもの、病人の骨に似たり、あらゆる豊穣かつもろき土地は荒廃し尽くし、草木なしスケルトンのみ残れり。今日の多くの山々は、昔は耕作に適せり丘なり。
今日の湿地は豊穣なる平地なりき。往時丘陵は森林にて覆われ、無限の牧草を産せしが、今日産ずるのはミツバチの食料のみ。さらに年々の降雨によりて地味は肥え、今日あるごとく、草木なき土地より海への流亡により手失われしことなし。土壌深く水を受ければ保水力ある壌土により貯蔵され丘に浸透せし水は、あらゆる地域にて潤沢なる泉と流水を給す。
プラトン(紀元前427~347年)の生涯における 自然環境の変化を表した言葉。 土と文明より
プラトンのこの言葉はよく聞き慣れた言葉のように響く。アメリカの浸食を受けた土地について近代の土壌保全監理論者の一人が語っているのと同じように思える。
自らの畑の姿をもっとアップしたほうがいいのかもよ!
返信削除まとまっててよい文書なんだけどな
返信削除今ひとつ説得力に欠けるのは
なぜなんだろう?