2010年7月11日日曜日

傷みが遅い作物



ナスは切った瞬間からすぐに色が変わってくると思いますが,それが普通。
りんごも切ったらすぐに茶色くなるからそれが普通。レモンとかを塗って防ぐとか塩水につけるとかしないとイケナイ。
アボカドも切ったらすぐに黒くなっていく。

そんなものが当然となっていて今の常識になってますが、ナスが黒くなるのは、りんごが茶色くなるのは、アボカドが茶色くなるのは当然なのでしょうか?

下の写真は去年オーストラリアから持って帰ってきたアボカドの切って一日置いておいたものです。全くと言ってもいい位変化なし。時期は11月頃なので寒くなってきた頃ですが。


黒くなってません。何もしてません。常温で置いておいただけ。
奇跡のりんごも同じようにカジっても切っても、茶色くなっていかない。

両方、酸化していかないということなんでしょう。

でもこれが奇跡っておかしくないでしょうか?

逆に言うとこれだけ早く酸化していくようなものという方が「自然界から見たら奇跡」なんじゃないでしょうか。

自然界ではこんなものを作れない。人間が栽培したものだけの特権?

だからこんなアボカドも、りんごも,そしてナスも、黒くならないようなものが当然になっていかないといけないですね。酸化していくということは、それだけ酸化しやすいものを多く含んでる場合が多く(窒素などがその代表)


このナスは切って丸一日後の写真
同じような状態ですが。見てもらったらわかるように表面に膜がはっている用な感じになってしぼんでいってます

このナス自体も収穫後一週間以上常温で置いてあったもので、しわしわになって売れないからと言ってもらったものです。

それを切って置いててもこんな感じ。

普通のナスは溶けるようにして痛んでいくけどこのナスはしわしわになって水分が抜けていっても、まだ漬物にしたり焼きナスにしたりして食べれる。

捨てる確率が下がってきてエコですね!


こういうモノが今の日本だったら「奇跡のナス」になるのかもしれませんが、これは奇跡じゃなく普通。というように変わっていかないね。

色々と普通と思われてる常識も疑わしいものいっぱいありますね。


今の日本の有機農業の常識が世界的に見ても大体おかしいので、常識を変えていくことがこれからの有機農業の発展でしょう。政治に期待はできないのでまずこの地域から増やしていきますこういうモノを。


今日も堆肥づくり講座で有機農業の研修生の若手達と一緒に、こういう新しい常識の安心安全を超えた高品質の土づくりの基礎を伝えながらやって来ました。

どんどんこういうモノをやっていこうと思ってます。


次回は。食べくらべやります

有名なもの、本当に良いものから、近所の無農薬のものや,みんな農家さんたちでもちよって、食べくらべ比較してどうやったらもっと良くなるかなどを話しできる場になればいいですね~!

旨いものが一番人を引きつけますからね。

ただ良いというだけじゃなく、どう違うか、切ったらどう違うか、置いておいたらどう違うか。色々と比べてみたいものです。


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