2010年4月15日木曜日

「種」と「自家採種」は必須

先日、多可町にある、「チヨちゃんの野菜の見学に行かせてもらった。何度も行こう行こうと思いつつ行けずにいたのでようやく行くことができました。
チヨちゃんの野菜の岡野さんは、この忙しい季節にゆっくり時間を割いてすごく長い時間、説明をしてくれたり話しを聞かせてくれたので久々に畑で楽しめました。
なんといってもすごいのはイタリア野菜ばかりをされている中で、種にこだわって全部自家採種をされているということ。
なかには、つい先日名前がついた「播州こぶ菜」という何十年も前から種取りを続けてきた在来種もあれば、それ以外にも貴重な種が…
最近タネの話を聞くとすごくワクワクするのと良い種を分けてもらった時が何のプレゼントよりも嬉しいプレゼントになります。
チヨちゃんの野菜では、イタリアから来た種をそのまま植えるのではなく一年目は日本に馴染ませるために出荷せずに採種用にだけ育てています。2年目からは出荷用になります。
ここまでタネにこだわる方もあまりいないのではないでしょうか。
見習ってしっかり種をとって良い作物をさらに良くいい野菜を100年1000年後にまで残していきたいですね。それには今からしっかりタネを育てていかないといけないですね。
播州コブ菜の種とりようにハウスが用意されていました。花が咲いてきていました↓

播州こぶ菜の種が交配しない様にするためだけのハウス。



チヨちゃんの野菜でも、昔からおばあちゃんがタネをとり続けてきたけど、それを植えたらどんなのが育つか分かるから面白くないということで新しい試みでイタリア野菜を始めたそうです。そんな中で伝統野菜もしっかり残している。
こんな素晴らしい農家さんが増えると嬉しいことです。

先日の神戸大会2010で種の分科会で話を聴きましたが、やはり選別して自家採種したものはだんだんと形も大きさも整って、いいものが育つという実験がありました。買ったばかりの種、一回自家採種した種、3年目の自家採取の種を同じ条件で隣の畝で育てて、収穫した後の写真がありましたが、本当にいいものが育つようになっていました。やっぱり自家採種も絶対に必要ですね。
良いものを自家採種してどんどん地域のオリジナルの種ができてそれがまた多くの方に育ててもらえれるようなものになればそれは本当にうれしいことです。
そうなるように種をしっかり取っていこう。

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