2010年3月13日土曜日

理想の土の状態 空気や水が大切なわけ

どのような土が理想のバランスをしているか、知っていますか?
分かるようで分からないのではないでしょうか? 土づくりといいながらそれがさっぱり分からなかったらあまりいい土づくりができないのではないでしょうか?
現状を理解して、理想の状態にそれを改善していく。ビジネスであっても農業であっても同じですよね。
オーストラリアでは結構よく土壌分析をしていました。ミネラルのバランスや土中の微生物もちろんpHなど様々な指標を見て自分の土を次はどう改善していくか。それを考える。こうやって日本でも土壌分析もできる環境ができればいいですが、費用とかを考えると結構厳しいですよね。
さて土はどういうもので構成されているか。
それは

  • 固体物質が 約45%
  • 空気が 約25%
  • 水が 約25%
  • 微生物や有機物,腐植などが 約5%


アップしてみてみると(微生物は入れてません。)こういう感じです。こういう風にするために耕して空気を入れたり水を与えたりしなければならないわけです。土壌改良剤としてのバーク堆肥の役割も空気や水のバランスを整えるという意味があるのでしょう。




水が少ない状態はこんな感じですね。やわらかい土に水を足さなかったらこんな感じになってしまうわけです。




次は空気層が少ない状態です。雨が降った踏み固められている土はこうなっているのでしょう。


こんな形で何でできてるかを考えながらいい土を作っていかなければならないですね。
それにしてもミネラルは本当に土にとっては大切な成分ですね。もちろん窒素・リン酸・カリウムの3種類だけの化学肥料ではなくもっと多くの100種類以上ある微量要素を含むミネラルです。
オーストラリアでは以下のようなミネラル分を毎年計測していました。
  • 二酸化珪素(シリカ)
  • アルミニウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • 窒素
  • リン酸
  • カリウム
  • 硫黄
  • マンガン
  • 亜鉛
  • モリブデン
  • ホウ素
  • 塩素
足さないからどんどん減っているのがミネラル。植物が吸い上げたミネラルしか有機のミネラルとして人間が取り込むことができないのに野菜から土壌からミネラルが消えていっているのは困った問題ですね。
これを足していくこともオーガニック農業の大切なポイントですよね。

堆肥づくりをしっかりして、しっかり最高のものを育てる土を作ろうと思ってます。

ただ堆肥づくりするだけだと50年前、100年前の状態の作物以上のものを育てることは不可能なのでそれを超えるすべを色々と試しながら、奇跡の作物と呼ばれるようなものを当然に変えて増やしていきたいものです。




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