土について相談を受けるときに、田畑で育てる場合で良く聞かれることがあります。
それは
「土がカチカチに固まってしまうのはどうすれば良いか?」
ということです。
これについては、元々の土や気候などによっても違ってくるのですが、前回の記事の例で説明しましょう。
これらの土が雨が降らずに乾燥してしまうと、どうなっていくか。それを見てみると分かりやすいです。
乾燥した土(同じ畑からのサンプル) 左: 使っていない元々の土(ウッドチップマルチ1年) 中央:現在つかっている畑(ウッドチップマルチ) 右:使っている畑+マメ科の草(カラスノエンドウ) |
これが左の土の拡大写真。見ての通り、カチカチに固まっています。
左のサンプル |
中央の土・写真では分かりづらいですが、左よりはましです。
中央のサンプル |
これが右のサンプル。乾燥しても団粒を維持しています。一つひとつの団粒は固まっていますが、通気もよく、全体としては柔らかい状態を維持しています。
カチカチの土にならないようにするためには、
1,土の有機物量を増やす
2,ワラ、草、落ち葉などで地表を覆う(マルチング)
3、植物(雑草、緑肥植物など)を育てる
この3つがポイントです。
特に3、植物を育てるは、写真のような団粒と呼ばれる特別な土の構造をつくるのに大きく貢献してくれています。植物を育てることについて、少し見なおしてみることが大切です。
「土を入れ替える必要があるでしょうか?」
これも度々聞かれることですが、入れ替える必要はありません。上記の3つが取り入れられればその必要はなくなっていきます。入れ替える必要が出てくるのは、化学的な汚染、ヒ素、カドミウムなどの重金属。放射性物質などによる汚染の場合です。
それ以外の場合は、入れ替える程の手間はかけなくても土は変化していくでしょう。
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