2012年7月13日金曜日

ハワイのオーガニックファーム


ハワイの農業の今
事前に、自給率が低いことは分かっていたことだけど、ハワイの旅行の本でも度々、「地元のオーガニックファーム」の野菜などを使ったレストランが多くある、というように書いてあったので、そうなんだとばかり思っていましたが、実際は少し違っているようです。


実際の現状
ホールフーズ・マーケット(アメリカのオーガニックスーパー)にあったオアフ島のファームのマップですが、ホールフーズはオーガニックスーパーだから、全部オーガニックなんだろうと思っていたのですが、違ったようで、半分程度だそうです。



農家の人たちと話してみると、この中に名前があるようなところでも、「全然ダメなところもある。」ということが言われているように、かなりレベルの差があるようです。


どうしたら、あれだけ大きく野菜が育つのか? というほど巨大に育てる農場も多くあるようです。実際にハワイに来て驚いたのが、ファーマーズマーケットでの野菜のクオリティの低さ。「大きいのが売りなのか?」 というような野菜だらけで買う気がしなかったのですが、そういうところが多いようです。

 
・ファームに来てみての土の現状(オアフ島
移動中や、滞在中を含め、ハワイに滞在して、その周辺の土の状態を見ていると、開墾されて、長い間、植物でのカバーがされていなかったためか、土が元々あったものより、かなり劣化してしまっているのが現状だと思います。

日本は、米栽培が中心だったおかげもあって、そこまで激しい劣化を見かけることは少ないのですが、他所の国へと来るとそれがはっきりと分かります。



・オアフの土の特徴(地域差はもちろんあります)
有機物の量も少ないし、通気、排水共にかなり悪い粘土質の土。赤っぽい色が特徴的で、調べたわけではないですが、土壌分析をしている農家の方に話を聞いたら、この色の土の状態の典型例的な、鉄、マンガンが過剰な状態だそうです。こちらに車では沖縄のような土だと思っていましたが少し違うようです。

・植物が育つという当然のことが
さらに、土を再生させていくために、植物がどれだけ育つか?と言うことは、山などの自然環境でも、農地でも大切です。日本では山の木が切られても、すぐにまた植物が育ちますし、農地でも草を刈っても、抜いてもまたすぐに生えてきます。
この特性、環境はかなり恵まれていることなのですが、当然になってしまうと、「草抜きが大変。」となってしまいます。

オアフ島では降水量が年間600mm弱と少ない、乾燥した気候のため、一度、草を抜いてむき出しになった土はなかなか植物が育ちません。
こういう気候、環境のため、その辺りで育つ草、木、葉、などの有機物のコンポスト化も素材が少ないため、なかなかうまくいかないし、質の高いものを買うことはできないようです。

このような、大変な環境の中ですが、良い農家の人たちは、土を良く、環境も良く、健康に育った食べものを育てています。


次からは、またこの周辺の農家の取り組みなどを、紹介していきたいと思います。

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