2012年6月10日日曜日

コンポストオーナー制 vol.1


今、「土の保護」と「土の再生」の2つを軸に様々な形で取り組みをやっていますが、一番のメインにしたいことは20109月にリビングソイル研究所として始めた時から変わらず地元で出る「緑の廃棄物(Green Waste)」を捨てず、燃やさず土へ一番良い状態で返せるようにすることです。


ゴミの掃除として集められたもの。袋以外はほぼ100%土に返せる物ばかり


現状は兵庫県内ではほとんどのものがゴミとして捨てられてしまい、コンポスト化して土へかえっていくのはごくわずかです。
こういった物を集めて粉砕処理してチップ化しているところは多くありますが同時に建築廃材なども受け入れているため、大半のところも物が土へかえすには不適当なものであるので、木や枝、葉や草などは別に集めて使えるようにすることがあまりありません。

それもそのはず、日本では産業廃棄物か一般廃棄物か2つのどちらかに分かれてしまうので建築廃材(産業廃棄物)と同じに扱われるのも当然なのかもしれません。

なんの設備もなしに大木が持って来られるとそれをコンポスト化するのは難しいですが、刈草や落ち葉、細い枝や笹、など程度でしたらそのままでもちゃんと土に返せる形にできます。

緑の廃棄物を土へ返していくのが土を肥沃にするために今、日本でできることの中で最も早くいい結果が出せ、あまり失敗がない方法の一つです。

ゴミとして捨てられ、エネルギーを使って燃やされ環境を汚染するものを、ほとんど設備なしに特殊な資材や機械なしに、そこらにいる微生物や生きものに働いてもらうだけで土のような状態にまで戻っていきます。

河原のカヤやヨシなど、草、枝葉など約2ヶ月ほど経過

こういう草や葉などは価値を感じない人にとってはただのゴミなので大体は無料でもらえます。何がもらえるかは地域によって違いますがどこでもありふれていて、処理に困ってお金を払って処理しているところも多くあるので、無料でも引き取ってもらえたら嬉しいところは多くあります。

なので土を再生させる時にこういうものを使っていくことはすごく有効です。日本で土を良くしていくためにはこういうものを土に返せる形と「緑の廃棄物」という新しい枠を作ることが大切です。

ただ、コンポストづくり 勧めてもなかなか始める人は少ないのが現場です。
始めない理由は大体この5つが多いです。
1,集める手間
2,つくる手間
3,管理する手間
4,場所を作る手間
5,作業する手間

 確かにつくりかた知ってても原材料を集めたり、作ったり、管理したり、手間がかなりかかってしまいます。
一人ひとりが自分の菜園や庭、農地で使う分はそこでつくるのが理想ですが、なかなか出来ないので、コンポストのオーナー制という形でウチに作りたい人集まってもらって、一緒に作って、できたら取りに来てもらって持って帰る。というような形を6月から始めようと思います。

作ったのを買うのではなく最初にレクチャーを加えながら一緒に作業して一緒に作ります。途中の管理は全てするので次に来てもらうのは約半年後(自然のものなので前後します)出来上がったものを大きな枝などを取ったりふるいにかけたりして持ち帰ってもらう。

2回の作業で実際に半分くらいコンポストをつくるというのを体験しながら作ってもらいます。自分で作ったコンポストで自分の庭、菜園、農地などの土を再生に活用してください。

何人かで共同で作る形です
コンポスト:リビングソイル研究所



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コンポストオーナー制

日時:6月30日(土)
場所:リビングソイル研究所 兵庫県姫路市(詳細は案内します)
参加費:10,000円(約400リットル)
材料を集める、場所。途中の管理全て代わりに行います。
量の調整も可

※途中でやっぱりいらないという場合は全額返金します

今回の材料は(予定):全て地元姫路周辺のものです
枝葉(庭など)、木質化した草、今年の若い草、米ぬか、粘土質の土、石灰石


出来上がり(2度目の作業の日)は12月後半から1月にかけての予定です

申し込み問い合わせ

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先月のことになりますが、NPO法人オーガニックライフコラボレーションのアグリセラピーというイベントの記事をブログにアップしてくれていました。ありがとうございます。




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