2012年6月17日日曜日

自然の時間の流れ

自然をモデルに土づくり

と言うことは有機農業や自然農法などいろんな所で割とよく聞くことですが、自然がやってる土づくりを真似ようとするとすごく難しい上に、時間の流れの違いなども考えないといけないのではないか

確かに自然の野山も土は保護されて少しずつ良くなっていく場合が多いけど、一般的に100年間で土が1cm増えていくようなスピードで新しい土ができます。

人間で考えたら100年で1cmで十分とするとずいぶん時間のかかる話で100歳まで生きたとして1cmの土。10世代位後まで考えると10cmの表土が出来ていて、ずいぶん土の質が変わったなというような状態にまでなっているかもしれないけど、そんなにも待てないし、誰も結果を見ることが出来ない。

こういう土も昔から時間をかけてつくられ肥沃になってきた


自然をモデルにしてそのままを農地に適用してしまうと元々痩せているところや植物が育たない環境になったところ。また、戦前は土を肥やすように管理されていたけど、戦後の農業で劣化した。というようなところを以前の状態に戻すだけでも何百年のスパンが必要になってくるかもしれない。

自然のやっている土を肥沃にしていくのを真似ることは、ただ同じペースでというのを真似るのではなく、それを人間の時間のスピードに合わせて、人間のスピードの中でやる必要あるのではないか


それは昔なら山の柴刈り、刈った草を集める。落ち葉かき。その他すべての有機物を農地へと返すという形で、広い面積で自然のスピードで土づくりをしているところから農地へ凝縮させて返したというやり方につながっている。

自然をモデルに土づくりをするのに加えて、どうやって自然がやっていることをもっと速いスピードで出来るだろうか? と考えてより速いスピードで土を再生させる技術や考え方がもっと必要になってくる。

それによって今ある様々な問題、気候変動から食糧危機、水不足などの解決策として土の機能がより大きくなって問題解決へとつながっていきます。


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