2010年3月9日火曜日


土壌は全人類の生命の基礎であり、健康な世界を築くための唯一の希望である。全ての生き物が健康であるかどうかは、土壌が肥沃であるかどうかにかかっている。土壌中のミネラルは植物、動物、人間の細胞中の新陳代謝をコントロールする。病気は主に空気、水、食物中にごく微量に存在するミネラルによって保たれるバランスが崩れることによって生じるが、最も重要なことは土壌中のミネラルである。
アレクシス・カレル博士(ノーベル医学賞受賞 1873~1944)
いつか、バランスの取れた食事をとっていれば、全ての必須ミネラルを撮ることが出来るという前提が崩れる時が来るだろう。なぜならそのような食べものを手にいれることが難しくなるからだ
アメリカ農務省 1977年
それだけ大切なミネラル分が土中から消えている。基本的に戦後の農業は日本も海外も同じようにチッ素・リン・カリウムだけを使っていれば作物は育つという前提のものにやってきているので世界中が似た状況になっています。
1992年にリオデジャネイロ(ブラジル)で行われた地球サミットでは過去100年間に地球上で失われてきているミネラルの減少値をまとめて示したものが提言されました。

  • アメリカ・カナダでは85%が
  • 南米では76%が
  • アジア全域では78%が
  • ヨーロッパでは72%が
  • オセアニアでは55%が


  • たった地球誕生から見れば一瞬のこの100年間で失われてなくなってしまっています。
日本はアジアに入っているので約78%が100年前と比較して失われてしまっています。100年前の22%しかない。
当時のサミットではこの原因として3つの要素を上げています。
  1. 水循環の悪化と土壌の浸食
  2. 過剰な農業栽培(家畜を含む)
  3. 農薬や除草剤、殺虫剤の多量の使用。
92年でこれだということは18年たった今ならもっと減っているでしょう。
温暖化以外にもこういった危険なことがあるのに見過ごされているのは怖くなりますね。
植物はビタミンはつくることができるがミネラルをつくることが出来ない。しかし通常の農業では循環を作っていない。取ったものを返していた昔はそれを維持出来ていたのにこの100年間の人間がしてきたことは後々の時代から見たら恐ろしいことなんでしょう。

これを防ぐための土を再生させるような形の農やその他の土管理が必要な時代ですね。

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