本当に良い土の状態であれば、害虫や病気にかかるというリスクは極めて低くなります。
有機だから虫が食べる。虫が食べるほど美味しい野菜だから安心・安全だ。が一般的ですが、ちゃんと良い土になれば結果は変わってきます。
でもこれは間違いでもあります。本当に良い土で育った作物は害虫を寄せ付けません。大量に農薬をかけたのと同じように虫にくられることなく育ちます。
これからは日本の有機農業もそういう作物を目指さなければ前進して行くことはないでしょう。全くゼロにするのは目指すのではなく,そういった本当にいものを育てて行くことが日本の有機農業を次のステップに進めるために必要なことだと思います。
今のままでは、これ以上進まないのではないでしょうか? 栽培方法の基礎の確立。土を再生させる方向へ進めることがこれから必要
目標の一つが、そういうオーガニック農業の原則的な基礎となる部分の本を出版するということがあります。そういうものを生産されている方の力を借りてという形になるでしょうが,必要なことですね。消費者にとっても生産者にとってもメリットしかないようなそういうものを育てていかなければ、どちらかの妥協という今までの一般的な有機作物では今後が厳しいですね。
病害虫にほとんどやられないものを栽培できても問題がゼロになる訳ではありません。それが下の写真です↓
これは病害虫にはほとんどやられないオーガニック農業をしているファーム(オーストラリア)でのその被害の写真です。
ここはワラビーにほとんどこのビーツ(Beetroot)をやられてしまいました。ワラビーは小型のカンガルーのような動物で、日本人が見たら珍しいから良い動物に見えてもオーストラリアの農家さんにとっては深刻な場合もあります。
害獣の問題は世界中共通なのかもしれないです。
日本にはワラビーはいませんが、シカ、イノシシ、猿、たぬきなど様々な動物による被害が段々拡大してきています。
それも山の生態系が変わり食べ物が少なくなってきたことが影響しているのでしょうか。
そういう動物対策はかなり大変なのが現状で、漁師さんの網を農場を囲うようにして張っていてもそれを食い破って入ってくるシカがいたりするのでそれにかなり手を焼いている方,被害を受けている方が多いですね。
とにかくこういった動物による被害を防ぐのは大変なことですね。費用もかさむし,被害額は大きい。
畑や田んぼだけではなく,山の環境を整備するというような根本を解決しなければ何時までもこの問題が解決しないのではないでしょうか?
話は変わって、畑や田圃にいる動物という点で海外とは大きく生き物が違いますね。
行っていたときにいた生き物を紹介すると
巨大なヘビ。
このヘビは毒がない、安全なヘビですが,猛毒を持ったヘビも見ました。それも巨大なサイズ↓これと同じぐらい。でもその農家さんはヘビを殺そうとしませんでした。そういう生態系を全て守ることによってバランス取れているから。日本だと駆除したりするかもしれないですね。ただ、伸びていた草は刈って短くしていました。
これがワラビー、こういった生き物がいる環境がオーストラリアの農場でした。