2009年12月13日日曜日

一番おかしな業界 農業

最近不思議に思うことがあります。
それは農業の世界では一般の企業では「当然」であるべきなことが当然ではないということ。
メーカーの社員または社長が「うちの製品を使うのはな・・・」と言って自社製品を使わない。こういうことがもしあったとして、それを聞いた消費者はその企業の製品を買うでしょうか? 元社員や関係者からの発言であっても一度そういう噂を聞いたらまずその企業の製品を使うことも買うこともないばかりか。それを友達に話したりするのではないでしょうか?
250のルールというものがあります。世界一のセールスマンとしてギネスに載っているジョー・ジラードという方が自身の経験で気づいたものだそうですが、誰でも250人の知り合いがいてその250人に伝わる可能性があるというルールです。
それに加えてこういった類の話は良いサービスなどを受けたとき以上に話したくなるのが人間の心理。
だからどんどん広がっていくものなのですが、
農業においてこのルールを全く考えていないことが常識としてまかり通っています。
それは、「うちで食べるものには農薬を使わない。」ということです。
農薬を使って栽培している農家の方でも大体自分や家族で消費する分はほとんどの農家の方が無農薬で育てています。
某イチゴの栽培をしている農家さんは「もう市販のイチゴは絶対に食べない」と言っていました。
そのことからどの位の量の農薬を使っているかが分かるとは思います。農家さんは自分で農薬の危険性を知っています。そうでなければ自家用作物にも農薬を使うでしょう。
自分の作ったものは食べない農家さんは本当に信じられないことですが多いです。
有機農業をしている農家さん以外ほとんどではないでしょうか。
1回だけ使っているというような人はまだ食べられていますが、出荷用はまず食べませんね。
そんな商品を作っている業界。それが農業の世界じゃないでしょうか。
衰退すべくして衰退したと言っても良いのではないでしょうか?
最高のものを育てて自信を持って自分の商品をすすめることができるようにならなければ農業の進歩はないのではないかと何十人何百人と最近農家の方に会っていて思います。
そういった自分の頭で考える農業をこれからの時代はしていかなければならないですね。
自信をもって他の人のものより良いと言い切れる。それだったら安売りする必要はなくなるのではないでしょうか。
とにかく他の業界で当たり前のことがずれている現状は危ないですね。
これから修正していかなければならない点です。

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